スマートフォンや携帯電話ジャミングで使用される電波は、ビルの屋上や鉄塔など地上40メートルあたりに設置されているようです。
地上40メートルと言えば、高さにしてだいたい13階ぐらいなのだとか。
しかも、このアンテナから発せられる電波は、通常よく使われるエリア、つまり地上付近を意識して設置されているので、アンテナの向きは下向きに設置されているのだとか。
これにより、地上13階以上のエリアの電波感度は弱くなってしまうのです。
昨今では基地局からの電波を下向きに発信するのでなく、上方向に電波を吹き上げる手法を用いての対策も進められています。
ですので、これからの技術の進歩により高層階での電波不感というのは改善されていく可能性は高いと考えられます。
ただし、現時点において高層階での電波状況の改善のためには、基本的には屋内対策が必要になってくると思われます。
マンション全体の対策として、NTTドコモではIMCS(インクス)というマンション内に専用の基地局を設置することで電波妨害を抑え、通信品質を確保するようなサービスがあります。
例えば「THE TOKYO TOWERS」ではNTTドコモの負担でIMCSが設置されていたりします。
マンションでの対策が施されていない場合は手の打ちようがないのかというとそういう訳ではなく、個別の対策として各携帯キャリアから提供されるフェムトセルというサービスがあります。
これはお部屋の中に手のひらサイズの小型の専用基地局を設置する事により、電波使用者を限定して通信を改善するサービスです。
第一に物件選びの際には見学時の段階で電波状態の確認を行いましょう。
アンテナのマークがたっていても実際に通話できるかどうかも確認しておいた方がよいでしょう。また、階、方位、部屋の場所によっても電波状態は変わるので同じマンションでも条件が違う場合は確認が必要です。
そして不動産業者にも電波状態の確認と規約、マンションとして屋内対策が施されているか、小型専用基地局が設置可能か確認を行ったほうがよいと思います。
そして既に住まれている場合は、小型専用基地局の設置を検討するか、マンション全体として電波状態改善の要望をするといった形になるでしょう。